【本文より】 新学習指導要領において,「総合的な学習の時間」を設置したり,理科では探究活動を一層重視したりするなど,従前にも増して,社会の変化に主体的に対応していくための問題解決能力の育成が強調されている。
理科総合A及び理科総合Bにおいても,四つの大項目の一つして「自然の探究」を設け,自然に対する総合的な見方や考え方を養うとともに,探究の進め方を体得させることとしている。身の回りの自然を探究する過程で探究の技法を習得しながら自然の仕組みを理解していくという探究学習は,我が国においては明治以来一貫しており,今日的課題に応え得る理科学習指導法である。
広島県立安芸高等学校 河原富夫