【本文より】昨今,計測機器による自然現象からの情報,インターネットによる情報などとコンピューターを組み合わせることによって,自己表現や問題解決活動を促す取り組みがすすめられている。コンピューター単体では表現しきれなかった情報も,他のメディアと連動させることによって豊かな展開ができるようになり,コンピューターは,創造性や問題解決能力を伸ばす道具としてその地位を確立しつつある。
特に理科では,観察・実験などの直接的な経験を通しての活動が重要であるため,観察・実験のデータを処理したり,各種のセンサーと連動させて自然現象の変化を測定するなどの実験ツールとしての活用がすすんでいる。また,化学物質・動植物・岩石などの検索や,コンピューター通信を利用して遠隔地間の自然現象に関する情報の収集・交換などにも利用されつつある。
広島県立西条農業高等学校 森川宏司