[前文]前回,2つのはく検電器を使って,それぞれのはく検電器に等量で異種の電荷を帯電させる実験をご紹介しました。同種の電気は互いに反発し合い,異種の電気は互いに退け合うという電気のもつ基本的な性質を確認する実験として最適な実験であると考えています。前回の実験映像を撮影している最中に,「2つのはく検電器の間にもう1つはく検電器を置いて,同じ操作をしたらどうなるか?」という疑問がふと生じました。ひょっとしたら,私と同じ疑問を抱き,既に検証された方もいらっしゃると思いますが,まだの方は映像を見る前にご自身で思考実験をしてみて頂きたいと思います。(ちなみに私は,中央の検電器には変化が生じることはないだろうと考えていました。)今回ご紹介する実験は,先の疑問に決着をつけるために行ったものです。なお,検電器の頭部から針金を引き離すために,針金にゴムひもを取り付けて実験を行いましたが,誘電分極による影響が認められましたので,ゴムひもの代わりに絹糸を用いた方が賢明であると感じました。
[動画タイトル]
(1)帯電させる操作を行ったときの映像
(2)帯電している電荷の種類を調べる
(3)電荷分布の様子を表示した映像
HTML版(資料として動画(MPEGファイル)を添付)
学校法人清風学園 清風高等学校 豊田將章