2005(平成17)年度版
受験物理のハイテクニック
―物理I+物理II+数学の包括的な解法―
河合塾講師 入江捷廣(いりえ かつひろ)
東京書籍2005年4月作成
[内容]
物理現象は点として存在するのではなく,ある広がりをもっている。それ故,物理現象を完全理解したときは曇った空が青天の大空になったような達成感がある。その物理現象を理解するには教科書の単元ごとに学ぶ基本的な知識は必要であるが,それより上のより包括的なとらえ方が必須となる。この立場から高校物理を“物理I+物理II+α”と一体となったとらえ方をするのが今回の狙いで,αは高校数学である。数学を用いると,“百聞は一見に如かず”というぐらい,物理量のもつ意味が一気に理解できてしまうことが多い。しかも,扱う数学は高校数学の入門編程度であるから,使っていって全く問題はない。
疑問は突破するため入り口という立場からスタートして,複雑に見える物理現象を単純なシステムに分類整理し,場合によっては数学の力も利用すると分かり易くなるというのにピッタリの重要テーマを選び解説した。
1. 力のつり合いの複雑系
2. 斜方投射 -数学的背景をふくめた考え方-
3. 衝突 -空間衝突をふくめた広い解釈
4. 相対運動・慣性力
5. 連結2物体の力学 -相互作用をする2物体-
6. ばねの力学 -ばねの合成と単振動-
7. ドップラー効果・うなり
8. 波の干渉9. コンデンサー回路
10. コンデンサーの力学系
11. 電磁誘導 -誘導起電力と電流が受ける力のルーツ-
12. 共振回路 -微分・積分を使った考え方-
河合塾講師 入江捷廣