[報告]「死の物語」を創ること
-21世紀COEプログラム 「死生学の構築」から-
竹内整一(東京大学大学院教授)
高校地歴・公民ニューサポートVol.3
東京書籍2005年春発行
[本文より]
私の所属している東京大学人文社会系研究科において進められている21世紀COEプログラム「生命の文化・価値をめぐる『死生学』の構築」は,「いのち」や「死」をめぐる諸問題について,ある広がりと深みをもった総合的な学知を構想し構築しようと展開されています。これまでにもさまざまな成果をあげてきていますが,ここでは私自身が企画・参画した「死生観と死の臨床」という,昨年の6月26日に医学部大講堂において開かれたシンポジウムについて,今こうした問題で何が問われているかについて報告しておきます。
東京大学大学院教授 竹内整一