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[本文より]万が一 ──おそらくそのようなことはないだろうが─― 依頼を受けたとしても,新聞の論壇時評だけはまっぴらご免だ,と思っていた。毎月,膨大な量の雑誌を読まなければならず,しかもそれが2年間も続くのだ。その大変さが並大抵のものでないことは,朝日の論壇時評をやっていた東大の高橋進氏をまぢかに見ていたからよく知っている。締め切り日が近いのだろう,ある会合の帰り道,氏は電車を待つホームで食い入るように雑誌に目を通していたものだ。
京都大学教授 間宮陽介
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