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[巻頭言] 昭和20年8月15日以後-教育観・私の原点

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  • エッセイ
公開日:2004年11月25日
[巻頭言] 昭和20年8月15日以後-教育観・私の原点

[巻頭言] 昭和20年8月15日以後-教育観・私の原点

田中彰(北海道大学名誉教授)

高校地歴・公民ニューサポートVol.2

東京書籍2004年秋発行



[本文より]

8月は戦争の季節だ。1945(昭和20)年8月15日,私は浅間の陸軍演習場にいた。陸軍予科士官学校を卒業し,陸軍士官候補生として神奈川県座間の陸軍士官学校に入ったものの,アメリカ艦載機の攻撃がさかんとなり,浅間に移って演習を続けていたのである。

正午の「玉音」放送は雑音交じりでよく聞き取れず,「終戦」か「決戦」か同期生たちの意見は真っ二つに分れた。

「東京へ出動」という命令が下るや,奮い立ち,下着をとりかえたりして「決戦」に備え,辺りには緊張感が漲った。

北海道大学名誉教授 田中彰

資料ファイル

A4判たて、3ページ

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