ニュー・サポート高校国語Vol.5
[本文より]
北国の早い夕暮れと風雪の中,月例会会場へと向かう歩みは,次第とその速さが増していく。手には,発表原稿(レジュメ)を携え,発表を何度となく頭の中でなぞる。午後五時,会場の札幌南高等学校研修室では,参加者たちが机を移動して会場づくりをし,それぞれが持ち寄った資料を並べている。函館や十勝など遠方から訪れた会員との挨拶,前月の内容に関する返答,最近読んだ本や参加した研修の紹介など,さっそく教室のあちらこちらでにぎやかな話し声が聞こえてくるのである。こうして外の寒さはいつの間にか忘れられ,一つ一つの発表が始まるのである。
東京書籍(株) 国語編集部