小学校国語-教室の窓Vol.6(2006年1月発行)より。高学年の子どもは,知識や体験とともに語彙も増え,文章の表現も豊かになってくる。日記や一言感想などの短い文章は,抵抗なく書くことができる。しかし,かなり長いまとまった文章を書くことには,抵抗を示す子が多い。また,一度書いた文章をよりよく改稿しようという意識も薄い。そこで,「一まいの地図から」という教材を活用して,まとまった文章を意欲的に書いたり,書いた文章を推敲したりすることで,構成や表現を工夫して書く力を高める学習活動を構想した。3時間程度で指導する教材を,「書くこと」に重点を置きながら,「読むこと」「話すこと・聞くこと」も含めた総合的な学習活動として,14時間完了の単元構成を考えた。
愛知県豊川市立金屋小学校教諭 小野浩史