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国語教育でのコンピュータ・ネットワーク活用法

  • 国語
  • 実践事例
公開日:2004年04月14日
国語教育でのコンピュータ・ネットワーク活用法

国語教育でのコンピュータ・ネットワーク活用法



生徒と先生の意欲を引き出すためのコンピュータ・ネットワーク活用授業<高校国語編>より

小崎誠二(奈良県立橿原高等学校教諭)

作成日:2004年4月作成



[内容]:授業内容は,奈良県立北大和高等学校での3年間(平成13~15年度)の事例をもとに構成している。



[本文より]:読書をほとんどしなくても国語のテストの点がいい生徒がいる。いったい『国語の学力』とはどういう力をいうのだろうか。

知識の絶対量はどの教科にも共通して求められることだが,哲学的思考,理解,表現・・・いくつもの要素があげられる中でも「意欲」が学力の中核にあるのは間違いない。担当の先生の授業が好きだからその教科が好きだ,という話をよく聞くのはその好例だろう。

意欲を補完するのが「創造力」や「経験」である。例えば,大学を卒業してからかなりの期間がたっている社会人が大学入試センター試験の国語の問題を解くと,高得点をあげることもある。60歳を過ぎた私の親が140点をとったことがあった。私には,3年間手塩をかけた教え子より高得点をとったことがショックだった。学校で身につけた知識だけではなく,人生のいろいろな体験をもとにして文章の内容をより深く理解することができるからだろう。

小学校低学年の国語のプリント問題を見ると,国語という教科が何を求めて質問しているかがよくわかる。誤解を恐れずに極論するならば,小学校の課題プリントの問いも大学入試の国語問題も質問している内容は基本的に同じ。本文が難しくなっているだけのことである。小学校3年生の課題プリントを受験前の高校3年生に解かせたことがある。質問の内容についてあれこれと意見を言いあいながら,楽しく真剣に解答していた。赤ペンで花丸をつけてほしいとにこにこしながら頼んできた。勉強とは本来楽しいものなのだ,ということを思い出させてくれる機会だった。

奈良県立橿原高等学校教諭 小崎誠二

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体裁:PDFファイル・4ページ

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