[本文より]ふと,「鑑賞文があるならば,鑑賞を絵で表現した,いわば,鑑賞画とでもいうものがあってもいいのではないか。」と思いつきました。その直接的なきっかけは,現在2学年で使用している教科書に草野心平の「春殖」と「冬眠」が掲載されていたからです。ご存じのように「春殖」は「るるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる 」(原文は縦書き),「冬眠」は「●」というものです。これらの詩は多分に視覚に訴える要素の強いものです。これらがヒントになりました。また,現在の勤務校は,工芸高校です。絵を描くことの好きな生徒が多い学校です。だから,こうしたことに興味を持って取り組んでくれるのではないか。そんな期待が持てたので,詩歌の授業で実行してみました。
東京都立工芸高等学校 高橋良久