東書Eネット

東書Eネット

[国宝 源氏物語絵巻]鈴虫二/詞書第二面(第三紙・第四紙)

  • 国語
  • 指導資料
公開日:2001年01月15日
[国宝 源氏物語絵巻]鈴虫二/詞書第二面(第三紙・第四紙)

鈴虫二

詞書第二面(第三紙・第四紙)

五島美術館所蔵

平安時代後期 12世紀

大きさ:縦21.8cm横46.2cm

掲載期間:2001年1月~2003年12月

原文:

人々の御車,次第のまま引きなほし,御前の人々立ちこみて,しづかなりつる御あそび,まぎれて,いで給ひぬ。院の御車に,みこたてまつり,大将,左衛門督,藤宰相など,おはしけるかぎり,みな,まゐり給ふ。直衣にて,かろらかなる御よそひどもなれば,下襲ばかりたてまつりくはへて,月ややさしあがり,更けぬる空おもしろきに,わかき人々,笛などわざとなく吹かせ給ひなどして,しのびたる御参りのさまなり。うるはしかるべき折ふしは,所せくよだけき儀式をつくして,かたみに御覧ぜられ給ひ,又,いにしへのただ人ざまにおぼしかへりて,今夜,かるがるしきやうに,ふと,かく参り給へれば,いといたうおどろき,待ちよろこびきこえ給ふ。ねびととのひ給へる御かたち,いよいよこと物ならず。いみじき御さかりの世を,御心とおぼしすてて,しづかなる御有様に,あはれすくなからず。

五島美術館所

資料ファイル

  • html

    html

    htm/2.1KB

非会員の方は公開から一年を超えた資料は閲覧出来ません。会員登録をすると、全期間の資料を閲覧できます。

戻る

おすすめの資料