東書Eネット

東書Eネット

[国宝 源氏物語絵巻]鈴虫二/詞書第一面(第一紙・第二紙)

  • 国語
  • 指導資料
公開日:2001年01月15日
[国宝 源氏物語絵巻]鈴虫二/詞書第一面(第一紙・第二紙)

鈴虫二

詞書第一面(第一紙・第二紙)

五島美術館所蔵

平安時代後期 12世紀

大きさ:縦21.8cm横46.2cm

掲載期間:2001年1月~2003年12月

原文:

冷泉院より御消息あり。御まへの御あそび,にはかに止まりぬるを口惜しがりて,左大弁・式部大輔,又,人々ひきゐて,さるべきかぎり,参りたれば,「大将などは,六条院にさぶらひ給ふ」と,きこし召してなりけり。「雲の上をかけ離れたるすみかにも物わすれせぬ秋の夜の月  おなじくは」と,きこえ給へれば, 「なにばかり所せき身の程にもあらずながら,今はのどやかにおはしますに,参り馴るることも,をさをさなきを。本意なき事におぼしあまりて,おどろかさせ給へる,かたじけなし」とて,にはかなる様なれど,まゐり給はむとす。月影はおなじ雲井に見えながらわが宿からの秋ぞかはれることなることなかめれど,昔・今の御有様の,おぼし続けられけるままなめり。御つかひに,さかづき賜ひて,禄いと二なし。

五島美術館所

資料ファイル

  • html

    html

    htm/2.0KB

非会員の方は公開から一年を超えた資料は閲覧出来ません。会員登録をすると、全期間の資料を閲覧できます。

戻る

おすすめの資料