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[国宝 源氏物語絵巻]御法/詞書第二面(第三紙・第四紙)

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公開日:2001年01月15日
[国宝 源氏物語絵巻]御法/詞書第二面(第三紙・第四紙)

御法

詞書第二面(第三紙・第四紙)

五島美術館所蔵

平安時代後期 12世紀

大きさ:縦21.8cm横47.6cm

掲載期間:2001年1月~2003年12月

原文

吹き出でたる夕暮に,前栽見給ふとて,脇息によりゐ給へるを,院,わたりて,見たてまつり給ひて,「今日は,いとよく,起き居給ふめるは。このお前にては,こよなく,御心もはればれしげなめりかし」と,きこえ給ふ。かばかりの隙あるをも,「いと嬉し」と,思ひ聞こえ給へる御気色を,見給ふも,心苦しく,「つひに,いかにおぼし騒がん」と思ふに,あはれなれば,  おくと見る程ぞはかなきともすれば風に乱るる萩の上露   げにぞ,折れかへり,とまるべうもあらぬ花の露も,よそへられたる,折さへ忍びがたきを,  ややもせば消えを争ふ露の世におくれ先だつ程へずもがな  とて,御涙を払ひあへ給はず。宮,  秋風にしばしとまらぬ露の世を誰か草葉のうへとのみ見ん

五島美術館所

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