2006年1月発行
[本文より]
私は中学の卒業文集において,将来の夢を「NHKの気象予報官になりたい」と書いた。今でいうNHKの気象予報士のことである。気象予報士の国家資格制度は,私が入社後4年目の1994年に始まり,1回目で合格した。往復3時間の通勤時間も利用し,必死になって試験勉強をした。なぜ気象予報士になりたかったか,それは私の生まれ故郷熊本県八代市で台風や大雨の体験をしたことが大きい。将来は防災情報を的確に伝え,気象災害を最小限に食い止めることができる気象予報士になりたいと思った。
平井 信行