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体験させて命の重さは分かる

  • エッセイ
  • 学校経営
公開日:2007年04月06日
体験させて命の重さは分かる

体験させて命の重さは分かる

群馬県立ぐんま昆虫の森 園長 矢島 稔

2007年4月発行

作成日:東京書籍2007年4月



中学校「学校経営18」(東研情報)

特集:学校経営の工夫



[本文より]

連日報道される「いじめと自殺」は昔からあったことだが,各地で発生するのは社会情勢と人間どうしの絆の変化があり,特に子どもは誰に訴えればよいかも分からぬまま,耐えきれない孤独感から解放されたいのだろう。長年,動物園にいた私は,いろいろな動物のいじめを見てきた。ネズミにもゾウにもいじめはある。しかし,どの動物も自殺した例を見たことはない。人間は頭脳が発達し,言葉と文字を持ち,特に近年の科学技術の進歩には驚くばかりだ。大人だって分野外のことが分からず,時とともに進歩する日常生活についていくのがやっとなのだから,子どもがどう受け止めてよいのか混乱するのは当然かもしれない。


群馬県立ぐんま昆虫の森 矢島稔

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