[本文より]藤原佐里,藤原行成とともに「日本の三蹟」の一人として名高い小野道風がスランプに陥ったとき,柳に何度も飛びつく蛙の姿を見て,あきらめずに何度も挑戦することの大事さを悟ったという故事は有名であり,一昔前は道徳の資料に取り上げられたこともある。しかし,同じ蛙の姿を目にしても何も感じないのが普通であって,小野道風がしなやかな感性の持ち主であり,どんな些細なことからも学ぼうという謙虚さやプラス思考を有した人物だったからこその逸話といえる。こうした心の持ち様は,子ども達にも必要とされ,そうした心の持ち様を育てるための時間が,「道徳」の授業に他ならない。
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愛知県西春日井郡 春日町教育委員会 富田和美