[本文より]
「安比高原の良いところを見つけて,指導者にメッセージを送ってください。この地域が元気になるように力をお貸しください。風土の『風』は新しい文化を持ったみなさんです。『土』はこの地に根ざす我々です。『風』と『土』の『お互いのふれあい』で新しい風土を作りたいと思います」。これは,修学旅行出発前に安比高原自然学校の斎藤文明校長から届いた言葉である。私たちは,風となるため安比高原へ向かった。北の街・札幌市の修学旅行では,主に東北地方へ旅立つ。札幌市立上野幌中学校では岩手県安比高原での体験学習を昨年度から取り入れた。イーハトーブとは,ドリームランドとしての岩手県を指す宮沢賢治の造語で,県内の至る所でこの言葉を見ることができる。
北海道札幌市立上野幌中学校教諭 森山正樹