[本文より]学習指導要領の「総合的な学習の時間」の目標の一つに,「自己の生き方を考える」ということが示されている。「総合的な学習の時間」において,それまで進路学習とされていた内容の学習を行っている学校が多いのも,この目標から出てきているものである。
しかし,今までの進路学習の内容であっても,「総合的な学習の時間」において行うのであるから,各学校で作成している「総合的な学習の時間」の年間指導計画は,1年生から3年生まで系統的なものであるべきである。しかも,「総合的な学習の時間」であるから,問題解決に向けての主体的,創造的な態度を育成するための問題解決的な学習でなければならない。しかし,生徒が興味関心に応じた課題を設定するのは難しく時間をかけねばならない。以下に示す,年間指導計画は,中1・2年生が課題に向き合い,問題は何なのかを考え,じっくり課題を設定する時間とし,中学3年生で初めて,課題を設定し追究していく活動として提案している。
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東京都八王子市立第一中学校 井上雅子