小学校家庭・中学校技術・家庭-教室の窓Vol.7 2007年4月発行より。「簡単な衣服の製作」は,生徒が興味・関心等に応じて選択する履修項目であるため,今後少数の生徒を除いて“一着の服を縫い上げる”体験をする生徒は少なくなっていくものと思われる。だからこそ,ぜひ“縫い上げることの喜び”を味わわせたい。そのためには,生徒が縫い方の手順と方法を理解できることが一番大切で,しかも一過程ずつをきれいに仕上げることが,製作意欲を高めることになると考えた。また,楽しみながら製作できることは,基礎・基本の定着につながると考える。自分が身につける衣服を,きれいに縫い上げることが自信となり,今後の衣生活を工夫し,より快適に送ろうとする意欲の基盤になると考え,次のような実践に取り組むことにした。
岡山県井原市立井原中学校教諭 平井婦記子