[トピックス(実践編)教室内活動の活性化] 訳先渡しを活用した必修授業内5時間での英語劇の実践
~感情・身体を言葉に結びつけて~
井村哲也(東京都千代田区立九段中学校教諭・兵庫教育大学連合博士課程 いむらてつや)
英語-教室の窓Vol.5 東京書籍 2005年9月発行
[本文より]
先日,中学2年生の授業で面白い出来事に出会った。生徒がペアごとに挙手をして音読を発表していたときのことだ。3ペア目のA君が読み終えると教室のあちこちから感嘆の声があがった。発音やイントネーション,流暢さにおいてA君は,ペアの相手であるB君や,それまで読んだ生徒たちと比べて大きな差はなかった。だがA君の音読は実に感情が込められ,そのメッセージが心に直接染み込んでくるような読み方だった。
東京都千代田区立九段中学校教諭・兵庫教育大学連合博士課程 井村哲也