教科書の各UnitのDialogや Speaking Plus,Let's Chatは,いずれも「話す」技能に着目した教材である。Dialogでは,ターゲット・センテンスである「基本文」の形式や意味を理解し,自分で文を作り出す(話す・書く)ことが目標となっている。Speaking Plusでは,「基本表現」はある言語の働き(言語機能)をもち,会話は場面中心でパターン化できるものである。これに対してLet's Chatでは,目標となる文は,あるストラテジーに相応し,会話は話題中心で創造的に展開できるものになっている。Let's Chatは,2・3年生の教科書に登場し,各学年で3つずつストラテジーを取り扱うように構成されている。本稿では,2年生のLet's Chat1「昨夜のテレビ番組」を指導した際に使用したQ&Aカードとチャットの評価用紙を紹介したい。
福井県越前市武生第一中学校 八田秀樹