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『ニューヨークのゴボウ』

  • 英語
  • エッセイ
公開日:2006年04月05日
『ニューヨークのゴボウ』

[本文より]ニューヨークのゴボウは10ドル。世界中でゴボウを食べる民族はほとんどいないらしい。何でもそろっているチャイナタウンにさえ売っていない。ニューヨークで西洋の海にどっぷりつかっていると,きんぴらごぼうがむしょうに食べたくなる。しょうがないから,ジャパニーズスーパーマーケットで,日本から輸入されたゴボウを買う。一本約千円のゴボウをつかむ手がふるえる...。

友人のフェルナンドに言わせると「なんだ。そんなもん,公園のあっちゃこっちゃに落ちてるじゃないか」彼は,私が買うゴボウを見て木の枝だと勘違いした。日本人の友達がアメリカ人のボーイフレンドにきんぴらごぼうをごちそうしたら,「おれに草の根っこを食わしたな!」と真剣に怒ったそうな。まったく。あのうまさを知らないやつは,こまるなあ。

イラストレーター 海沼築紫

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