[本文より] なぜこんなテーマを取り上げたかと言いますと,これまで長い間,学校英語教育では使える英語,コミュニケーション出来る能力の育成と言いながら,実状は極めてお粗末なものであると感じているからです。
世の有識者の間でも,例えば「日本でこれだけの時間と労力と経済的な資源が英語の学習や教育に費やされてきた・・・」(國弘正雄氏),「戦後50年以上経って,日本の英語教育ほど,非能率的なものは世の中に珍しい」(加藤周一氏)などと,『英語が第2の国語になるってほんと?』(たちばな出版)の中で述べています。
日本橋学館大学 下村勇三郎