[本文より]近年の日本の英語教育を語るのに,ALT(Assistant Language Teacher)の貢献を無視できない。これを支えてきたのが1987年に開始されたJETプログラム(The Japan Exchange and Teaching Program)である。学生の様子を見ていると,ネイティブ・スピーカーに対する学生の態度は我々の年代とは大いに異なっている。物怖じしないのである。考えてから話しかけるようなことは少ない。大学に入るまで,一度もネイティブ・スピーカーに会ったこともない団塊の世代の私とは雲泥の差である。この20年間に,若者のスピーキングとリスニングの両技能は確実に伸びているように思える。
愛知教育大学 杉浦正好