[特集 これからの英語教育]変わる授業と変わらない学び方の手順
下村勇三郎(日本橋学館大学講師)
「教室の窓」英語Vol.2(2004年9月発行)
東京書籍2004年9月発行
[本文より]英語の授業をじっくり見ると,わずか50分といいながら,その活動や流れは,実に複雑で変化に富んでいるのが普通である。生徒たちと教師の織りなす動きの中には,笑いあり,ざわめきあり,沈黙あり,時には教師の小言も入って時を刻んでいる。そうでなければ,短い50分でも,流れは味のない,変化の乏しいものになってしまうであろう。そのようなとどまることのない50分の活動の中でも,授業の中でのそれぞれの活動には,目指すねらいと変わらない手順があるものである。当てもなく,ただ変化を求め,目先を変えるだけの授業は,本来の授業とはいえない。
日本橋学館大学講師 下村勇三郎