プロテスタントの信仰をもつ小生の立場からすると,平和ということは日常の強い関心事であり,原爆の被害を訴えることによって,世界平和の礎としたいということは当然の長い間の願望でもあった。しかし,英語の教科書編集をとおして,平和を訴えるなどというだいそれたことは考えたこともなかった。しかし,およそ15年前のことであろうか,教育実習生の指導で訪れた小学校の本棚にあった国語の教科書を手にとったところ,『お母さんの子守唄』とかいう題の話が載っていた。それが,平成14年度版の『NEW HORIZON3年』に載っている「A Mother's Lullaby」の原形である。・・・
東洋学園大学 池谷彰