今回の学習指導要領の改訂において,その枠組みの改善として示された 6 点の中に,「何ができるようになるか」(育成を目指す資質・能力),「何が身に付いたか」(学習評価の充実)があげられています。そして,5 領域ごとに示された目標は,全て「〜できるようにする」と記述されています。英語を用いて何かが「できるようになる」ことを目指して学習し,その結果「どのくらいできるようになったか」を評価する。これが指導と評価の一体化を目指した CAN-DO に基づく英語の指導です。なぜ英語の授業改善に CAN-DO リストが欠かせないのかを改めて考えてみましょう。
文教大学国際学部国際理解学科教授 同大学院国際学研究科教授 阿野 幸一