「あなたの伝えたい思いはなんですか?」
「理想と現実」という言葉があります。私の今の立場を考えると、私が思い描く英語の授業や育成したい子供たちの姿を話しても、現実より理想を語っていると思われるかもしれません。「確かにそんな授業ができたらいいよね。だけど、現実は違う。そんなことできないよ」と感じるかもしれません。もちろん、私も同じことを感じたことがあるので、その気持ちはよく分かります。それでも、私は伝えたい。
先生って、理想を語って、理想を追い求める職業じゃないんですか。
だから、英語の授業についても大いに理想を語りましょうよ。できる、できないはとりあえず置いといて、こんな授業がしたい、こんな子供の姿が見たい、と言葉にしてみましょうよ。「理想」というラベルを貼って、心の奥にしまった熱い想いをもう一度引っ張り出し、challengingなことをやってみましょうよ。そして、その「理想」を実現するにはどうすればよいのか、現実的な方法を一緒に考えましょう。
「理想」と「現実」とは、相反する言葉ではなく、「理想」を実現する手段としての「現実」であると私は考えています。
群馬県総合教育センター 義務教育研究係 指導主事 柳川祥恵