Task-supported Language Teaching(以下,TSLT)は,基本的にはTask-based Language Teaching(以下,TBLT)と同じ理念に基づくものです。それは,目標言語の語彙や文法規則など,いわゆる言語形式の学習を目標に据え,説明と反復練習によりその習得を目指すという従来の,外国語教育アプローチに対し,実際の日常生活で遭遇するような問題解決場面を取り上げ,それを学習者が達成するべきタスク(task)として提示し,その達成の過程で目標言語の使用を経験させ,それにより言語運用能力を高めていこうとする考え方です。
弘前大学教育学部附属教育実践総合センター 野呂徳治