教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.71 2024年1月発行より。①現行の学習指導要領では、小学校での単語学習は「読める」「書ける」までは指導されておらず、中学に進学した子どもたちは、早い段階から「読めない」「書けない」ことに困難を感じる。本稿では、文字と音との関係をしっかり学習しながら単語を読んだり、書いたりする力を伸ばすために作成された「魔法の読み書きアプリ」(無料)について説明する。
②子どもが読み書きを習得する過程には、さまざまな段階がある。ICT は、個々のニーズに対応しやすく、読み書き学習場面では、読み書きが苦手な子どもだけでなく、全ての子どもにとって最適な方法を選択できる。「魔法の読み書きアプリ」は、読み書きの学習教材として、その目的を意識して使うことで高い効果が期待できる。本稿ではアプリの三つの「ゾーン」ごとの学びのポイントに加えて、【+α】として個別ニーズに合わせた使い方のヒントも紹介する。
青山学院大学 教授 アレン玉井光江
武庫川女子大学 准教授 村上加代子