教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.69(2023年4月発行)より。宇宙飛行士の野口聡一氏による巻頭言。筆者は30歳のときに宇宙飛行士の募集に挑戦し、3回の宇宙飛行を経験している。宇宙に行って、生命と死の微妙なバランスの上に、地球は存在していると感じた。次の時代を開いていく子どもたちも、自分たちの未来がさまざまな可能性と夢に満ちていることに気持ちを向けてほしい。そして、自分の周りの人々もみんな一人一人、さまざまな可能性と夢をもって生きていることに気づき、他人に対する敬意や社会に対する連帯感をもって生きていってほしいと願っている。
宇宙飛行士/東京大学特任教授 野口聡一