教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.68 2023年1月発行より。(特集:Society5.0時代を生きる子どもたち)思い通りの未来がやってくるほど、世界は単純ではない。大局的な視点に立って、物事を受け止めることと、今ある子どもの姿に眼を開くことが大切である。負の数や無理数、虚数といった数学における認識の拡張も、決して人間の思い通りに進んだ結果ではない。数学を介在するからこそ楽しめること、Society5.0時代に願う算数・数学の学びの姿について述べる。
奈良教育大学数学教育講座 准教授 舟橋友香