教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.67 2022年9月発行より。特集:個別最適な学びと協働的な学び。筆者は、子供たち目線で、協働的な学びを「みんなで頑張る力」、個別最適な学びを「ひとりで頑張る力」と捉えている。前者はこれまでも重視されてきたことで、今後も変わらず大事な視点となる。一方、後者は自分の学びを自分で調整していく「自己調整学習」の力であり、これを学校教育の段階で経験しておく必要がある。1人1台端末を使ってこれらの力をつけさせる授業を考えていくためには、これまでの当たり前を疑って、ゼロベースで授業をデザインしていく必要がある。
山梨大学准教授 三井一希