「学習者用デジタル教科書・教材 活用アイディア集」(四国支社、2022年2月)より。書写では、書く活動が学習の基本であるため、タブレット端末の活用が比較的難しいと考えられている。しかし、自分で書いた文字をカメラ機能で撮影すれば、自分の文字を見ながら課題をつかんだり、共有して評価し合ったりすることができる。さらに、記録として残しておけば、1年間さらには6年間の書写学習をふり返り、自分の成長を実感することもできる。また、書いている様子を動画で撮影すると、正しい筆順で書けているか、鉛筆や筆の動かし方は適切かどうかを確かめることができるため、書く過程を意識した学習が展開できる。タブレット端末を活用すれば、動的で視覚的な指導・支援ができるのではないだろうか。
香川県直島町立直島小学校教頭 和泉裕子