「学習者用デジタル教科書・教材 活用アイディア集」(四国支社、2022年2月)より。教室にタブレット端末が導入されることで授業での児童の表現は、手を挙げて発表する以外の方法が生まれている。例えば、個人用の端末から意見を記したカードを教師に送り、教師は思考ツールなどを活用して分類し、その結果を大型のモニターなどで見せる。また、話す・聞く姿を撮影し、どのように話したのか聞いていたのか、映像を再生して確認する。こういった授業の形を取り入れることにより、これまで音声言語に偏りがちだった児童の発表が、文字や映像といった可視化された表現で行われるようになる。
高知大学教育学部附属小学校教諭 田中元康