2年理科の1月単元に,割合の考え方を用いる「湿度」がある。かつて筆者も丁寧に指導した割には生徒が理解できていない場合が多いことを何度か経験している。割合の考え方は,「同じ土俵で比べる」(湿度の場合は,ある温度の飽和水蒸気量に対しての水蒸気量を比較する)ことである。ところが,湿度の問題で生徒が身につけなければならないことは,対象となる空気の温度が変化する中で,さまざまな温度における湿度を計算できるようになることである。気温により飽和水蒸気量が変化するために温度ごとの「土俵」が変化し,かつ,対象の空気に含まれる水蒸気量が変化しない複雑さがある。ただでさえ,割合の考え方に不安が残る生徒にとってはとても複雑で混乱しているようである。
石川県金沢市立長田中学校 嶋耕二
A4判たて,2ページ
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