「東研情報 2021年10月号(創刊号)教室に学習者用デジタル教科書がやってくる!!①」より。東京都港区では、令和2年10月にiPadが児童に1人1台導入されるのと同じくしてWi-Fi環境が整備された。これまで学校にはWindowsタブレットが一クラス分(40台)導入されていた。Wi-Fi環境が弱く、クラス内で一斉に使うと画面が止まってしまうので、班で1台使うなど限定しながら工夫して使用していた。今回新たに1人1台配布された時、児童は使い慣れるのに時間がかかるのではないかと心配したが、タブレット操作(ワイプ用語解説 、ピンチイン、ピンチアウト用語解説等)はすぐに順応できた。学習者用デジタル教科書を使い始めた当初は「ページをめくる」「教科書の文に線を引く」などの作業一つ一つに感動しながら取り組んでいたが、一通り使い慣れると紙の教科書を使っていた時と何ら変わりない雰囲気で学習に取り組めている。改めて児童が新しいことを習得し順応していくスピードに驚かされる。
東京都港区立麻布小学校教諭 落合ひかる