「東研情報 2021年10月号(創刊号)教室に学習者用デジタル教科書がやってくる!!①」より。つくば市のICT整備を語る前に、まず、自己紹介から始めたい。私はつくば市で小学校教員としてスタートした。私の専門は体育である。体育は、子供たちが全身を使って学び、できたとき「先生、やった、できた」と達成感を得ることができる教科である。また、チーム種目では、全員がよりよいプレーを目指して協働することを学ぶ。しかし、個人の能力差も出やすいことから、誰もが達成感をもつためには工夫が必要であった。そこで、私はマット運動で、連続する動作の瞬間姿勢を写真で撮ることを思いついた。それを見せながら説明すると、なんと、これまでなかなかうまくできずに苦戦していた子供がどんどんできるようになっていった。その時から、教育の中でICTを活用することに取りつかれていったのである。今は、つくば市の子供たち、先生方にその素晴らしさを実感してもらいたいという思いで整備を続けている。
つくば市教育委員会指導主事 中村めぐみ