[本文より]
自然の事物・現象に感動し,不思議さに気づき,なぜかを試行錯誤しながら,粘り強く追究していく。そして,解決し,理解した喜びを得る。このような生徒を育成する授業に近づくため,生徒の実態を調べたところ,次のようなことがわかった。
・与えられた課題に対し,はじめは興味・関心をもって取り組むが,活動の有用性や必要性が 実感できないために,興味・関心が続かないことが多い。
・実験や観察自体は楽しいと感じ,熱心に取り組むが,その場限りであり,それらをなぜ行うのかについて主体的に考えようとしない。
・既習の知識や生活経験を関連させて考えることが苦手で,予想を立てることや実験方法を工夫すること,結果から考察することを「面倒…」と,とらえる傾向が多い。
・自然現象で不思議に思うことがあり,それを調べたいという生徒が半数以上いるのだが,その経験が少ない。
生徒の実態をふまえ次のような研究仮説を立てて実践を行うことにした。
愛知県 Y.Y