[本文より]
現在,環境教育の深刻な要因の一つであるエネルギー問題をどう解決していくかは,様々な分野での21世紀に向けての大きな課題とされている。学校においても環境教育の充実が重要となっているがその推進は全教科・領域により成しえる平成12年度から「総合的な学習の時間」の移行が始まり,平成14年度からは完全実施される。その内容は,多種多様となるであろうがその大きな柱の一つに環境教育が上げられることはいうまでもない。したがって理科や社会科における基礎的な知識や体験的学習は「総合的な学習の時間」で,児童生徒の興味関心や課題設定,課題解決の過程で大きく影響すると考えられる。自然そのものの理解は,理科における第2分野の領域であるが,環境問題はエネルギー問題に起因していることが多い。環境教育で第2分野に関する内容は多く見られる。しかし,密接な関係を持つエネルギーに関しての事例が少ないと考える。そこで,理科においてもさらなる環境教育の充実を図る必要があると考え,エネルギーに関する単元において本研究に取り組んだ。
埼玉県 K.H