[本文より] 昨年9月,東海地方に100年に一度起こるかどうかといわれる大雨が降り,私の住む愛知県を中心に甚大な被害が出た。この例のように,毎年,日本各地で集中豪雨による災害が起こっている。また,鳥取県西部地震は,阪神大震災を思い出させたり,今後,予想される東海大地震に対して大きな不安を抱かせたりする。このような災害列島日本で生活している私たちは,日頃から防災に対して関心を示し,いざというときに正しく対処できるだけの知識を持っていなければならない。つまり,災害からの被害を最少限にくい止めるためには,一人一人の防災に対する心構えが大切なのである。
しかし,現在の中学校教育において,防災を取り扱う場面は数少ない。そこで,理科において自然災害のメカニズムを知らせ,災害に対する備えや,いざというときの対処の仕方を身につけさせる授業ができないかと考え,実践を行った。
愛知県春日井市立味美中学校 繁田聡