教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.63「(特集)1人1台情報端末時代の新たな学び」2021年4月発行より。子どもたちを学びの世界へといざなうためには,教師が答えを与えるのではなく,子どもが問いをもてるようにすることが肝要となる。教師が学習内容の根幹にかかわる発問をし,思考の時間をたっぷりと確保すれば,子どもたちは問いをもつことができ,主体的・対話的にその学習課題について探究したくなり,情報資料を渇望する。その際,教師が一方的に情報を与えるだけではなく,子ども自らが情報を欲し,必要感や切実感をもって学びを構築していこうとすることが重要である。以上を踏まえて,本稿では『新しい保健 5・6』6年3章「2 感染症の予防」を例に,教科書二次元コードから閲覧できる「Dマーク」動画の活用アイディアを提案する。
東京学芸大学附属世田谷小学校教諭 長坂祐哉