教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.63「(特集)1人1台情報端末時代の新たな学び」2021年4月発行より。数学の授業で,育成すべき資質・能力の1つである「学びに向かう力」を培うためには,学びの連続性を重視し,生徒自身が「問い」を見いだす活動を取り入れることが重要である。しかし,図形領域のように,動的な視点を多く要する分野では,生徒自身が頭でイメージしたり,紙面にかき起こして問いを見いだしたりすることが困難な場面も多い。この「動的な視点」を補助する思考ツールとして有効なのが ICTである。本稿では,『新しい数学 2』p.107「平行と合同」のいろいろな補助線を使って角の大きさを求める問題について,教科書二次元コードから閲覧できるDマークコンテンツをもとに,指導例を紹介する。
東京都中野区立中野東中学校教諭 浅賀仁