教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.63「(特集)1人1台情報端末時代の新たな学び」2021年4月発行より。1人1台のタブレット端末導入においては,学校におけるこれまでの指導体制を見直し,ICT活用の組織的実践を推進していかなければならない。しかしながら,タブレット端末を導入したからといって,すぐに学校全体の授業改善が図れるわけではない。まずはタブレット端末の機能を生かし,子どもの主体的な活動や学び合いを促す視点から有効活用を図り,そこから徐々に組織的実践をステップアップさせていく。本稿ではステップアップのポイントとして,①日々の個別学習や話し合いでの工夫,②体育や図工における使い方の工夫,③シンキングツールの有効活用,④カリキュラム・マネジメントの工夫を取り上げる。
熊本市立城東小学校校長 佐藤俊幸