教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.63 2021年4月発行より。コロナ禍の中で,大学の講義を全てオンラインで行ってきた筆者は,カリキュラムの運用面に一定の評価をしつつも,1人の教員としては不満足の方が大きかったという。その原因は,学生たちとの「共在感覚(他者と「共に在る」感覚の度合い)」の希薄さに尽きると語る。リモート環境において共在感覚はいかにして生成され得るのか。筆者はこの問いと向き合い試行錯誤を続けている。実際にどのような事を行い,何を得てきたのかを紹介する。
情報学研究者/起業家 ドミニク・チェン