『ニューサポート高校「数学」vol.34(2020年秋号)特集:「解説する授業」から「考えさせる授業」へ』より。この本は,方程式の歴史について語りかけます。まず,紀元前1650 年頃のエジプト,当時の数学知識を集大成したといわれるアーメス・パピルスという本の中に1次方程式が顔を出します。2次方程式は紀元前1600年頃のバビロニアに端を発しますが,当時は文字式による数式の表現や負の数の認識ができておらず,解の公式の立式までには至りません。後のインド数学の偉業により,現在の公式の形になります。
甲南高等学校教諭 花野勝幸