英語を学習するうえで,日本全国どこの中学生でも手に取るのが教科書です。教科書に何が書いてあるのかを理解したいというのは,共通した生徒の思いでしょう。しかし,その内容を英語で理解する生徒はどのくらいいるでしょうか。英語を英語で理解させるにはどうすればよいかと,頭を悩ませる先生は多いと思われます。
そこで,「教科書を英語だけで理解させる」ために,オーラル・イントロダクション(オーラル・インタラクション)を用い,その活動を有効にするために,イラストや写真などの視覚資料を用います。視覚資料は,教科書に書かれていることの「背景知識」を活性化させ,内容理解はもちろん,読後の活動においても,より豊かなアウトプット活動が可能となり,その必要性は高いと考えられます。
滋賀県湖南市立甲西北中学校 教諭 山口 朋久