「インクルーシブ教育に向けた体育の授業づくり ─障害のある子供たちとない子供たちが共に学ぶために─(特別課題シリーズ89)」2020年3月より。通常の学級において,運動会の応援に焦点を当てて,「応援する」をキーワードに,その意義や 価値に着目して,スポーツを「見る」ことについて多面的に考える学習である。スポーツは「す る」だけでなく,「見る」ことも大切なスポーツとの関わり方であり,見る側の姿勢が競技者を 「支え」,競技全体の質やレベルに影響することに気づかせる。具体的には,身近な応援の機会であ る運動会を取り上げて,一般的に選手宣誓のときに使われる「スポーツマンシップに則り正々堂々 と競技(応援)する」ことの意味を考え,改めて応援の意義・ねらいや行い方を工夫する中で,「見 るスポーツ」の楽しさや在り方の充実を図る。
東京教育研究所