「インクルーシブ教育に向けた体育の授業づくり ─障害のある子供たちとない子供たちが共に学ぶために─(特別課題シリーズ89)」2020年3月より。発達障害の児童の動きには,「正しい姿勢が維持できず,崩れてしまう」「集中せずにいつも動い ている」「運動が不得意,手先が器用に使えない」などの傾向が見られる。このような傾向の背景 には感覚統合の問題があり,児童の学習に対する意欲や態度の問題ではない(p.18参照)。 そこで,このような発達障害の児童,またはその可能性のある児童,さらに運動を不得意とする 児童などを対象に,「運動・動きの問題」への対応策として,「A小学校スタンダード」の実践から, 学習規律に焦点を当てて,正しい姿勢づくりを目指した事例を紹介する。
東京教育研究所